簡易法枠より安く
全面緑化が出来ます

適用範囲

  • 砂質土、礫混じり土砂、粘性土、岩盤
  • 30cmまでの表層崩壊(他工法と兼用で30cm以上の法面抑止も可能)
  • 水際(水が集まりやすい場所)
  • 無種子緑化
  • 全面緑化
  • 凍結誘拐(寒い地域での緑化)
  • 獣害(鹿)による踏み荒らし

NETIS 登録番号 TH-200002-A

生分解速度の異なる糸で作られた二重織物状マットに基礎材プランツソイル(FEM用)有機質肥料及び、草・木本類の種子などの植生基材を水と混合し圧送注入して一定の厚みの植生基盤を確保する客土注入表層安定緑化工法です。

特徴

  • 繊維強度に優れた生分解性の糸で織られたフォレストエコマットは、強度の強い親糸を通してあるためアンカーピンで固定し、恒久性の高い基盤材プランツソイルをマット内に圧送注入する事により、アンカー長さとマット強度と自重で簡易法枠と同等(表層約30cm)までの崩壊を防げます。
  • 斜面に岩石などの不陸があってもスラリー状にした植生基材を圧入したマットは、異物を包み込み斜面と密着し覆うことができます。
  • 袋状になったマットに植生基材が確保されるので大雨等でも基材の流出はなく、更に基盤をマットで保護しますので法面の浸食防止機能が高い法面緑化工法です。
  • 飛来した種が着生しやすく、郷土種の草本・木本類へ、植生遷移がスムーズに行われます。
  • 二重織物状マットは、親糸の調整で3cm・5cm・8cmの植生基盤厚に調整できるので、多様な緑化復元に対応可能で、さらに植生の回復が困難な岩盤も緑化が可能になります。
  • 多様な植物の生育に適した基盤材を使用していますので、従来の種子入り基材注入工法のほかに播種・挿し木・苗木、大粒木本種子の挿入などの植生手法も可能です。マット注入工と植生工を分けることで、施工時期を問いません。

木本類がスムーズに生育するマットの仕組み

フォレストエコマット工法で安定させることが出来る土壌厚(緑化が出来る土壌厚)

★詳細な説明資料が必要な場合は別途あります。お気軽にお問合せください。

表層安定工による施工事例

施工イメージ

浸食防止機能が高い事が実証されました

発注者:松坂農林事務所
工事名:平成26年度波留相津線波留側法面工事

経済的に有利な注入マットを採用することになりました。
簡易法枠:約10,000~13,000/㎡ 
注入マット工:約8,200~10,000円/㎡

平成27年3月26日フォレストエコマット法面工事完成
平成27年松坂市粥見降水量(気象庁)
8月に最大降水量 1時間/99mmを観測
施工区域外は崩れてしまったが、工事区域は大雨が降っても崩れず、安定した斜面を維持しています。
第52回林道研究発表会にて発表されました。

豪雨でコンクリートが崩壊しフォレストエコマットの上に堆積

奥美濃(発上下感道路3.35Km)他法面修繕工事
期間:平成20年6月23日~平成20年10月10日
工事場所:岐阜県本巣市上大須(上下間道路他)
発注者:中部電力

フォレストエコマット工法:5cm(断面図・アンカー配置図)

フォレストエコマットアンカーφ13
形状寸法5cm400~600㎜
単位
数量140355
備考標準標準

上記形状寸法は標準サイズです。
フォレストエコマット1巻き:巾2.1×20m
φ13の丸棒アンカー L=400mm~600mmを使用します。

従来工法の問題点

従来工法の問題点は植生基材吹付工が劣化して流亡してしまっているケースが考えられます。原因としては、基盤材が痩せて地山が露出し、地山自体も動いているケースです。
痩せる原因は

  • 基盤材が有機分で腐ること
  • 接合剤が有機溶剤で紫外線劣化する事

植生土嚢や植生マットは耐久がなく、緑化が不完全だとボロボロになりやすく地山が流出するケースが考えられます。

浸食実験

土壌だけの物とフォレストエコマットを並べ同じ人口的雨量で実験をした結果、土壌だけの方は浸食され土壌が流れてしまっているのに対し、フォレストエコマットの方は殆ど浸食されずキレイな水だけが排出されました。

多様な場所で緑化が可能(水流の激しい所は相談が必要)